首都圏で塾と言えば、どうしても中学受験用の塾が思い浮かびます。しかし、私立、国立の中学が少ない地方では、塾といえば高校受験用の塾を思い浮かべやすいです。実際、中高一貫校が多い私立の中学生よりも公立の中学生の方が塾に通っている割合が高いのです。計算してみると、塾、予備校全体の売り上げのうち、実に半分以上が中学生用の塾の売り上げなので、高校受験にどれだけ塾が重要視されているか分かります。さらに、少子化が進んでいるにもかかわらずこの売り上げはほとんど変化していません。高校受験には塾が重要だと思うからこそ、個人の塾にかける費用が上昇しているのです。
高校受験は、他の受験に比べて地域差が非常に大きいです。各都道府県によって、高校受験の制度や特徴がまったく変わってきますし、そもそも受験用の教育に力をいれているのかそうでないのかということさえ違うのです。それに伴い、全国で有力だと言い切れる塾や予備校がなくなっていて、地域ごとに根付いた塾がそこで有力な塾として存在するというのが一般的です。
そのため、各地に多種多様な塾が存在しています。さらに、同じ会社や企業が運営している塾でも、場所が変わったり、教育の形式が異なっていたりと別の塾名となっていることが多く、実際にどんな実績でどんな授業をしてくれるのかというのは、よくよく調べなければなりません。また、そのように塾を調べてみると、他の会社、企業の教育サービスが出てくることが多々あります。これは、その塾が、自分たちの教育サービスを他の塾にも提供することで、アイデア料、サービス料、システム料をもらうといった形で商売しているのですが、このような商売も塾の存在が大きくなってきたから現われてきたと言えるでしょう。
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