大手塾のメリットとデメリット

大手塾では最難関校や難関校を志望する子どもの顔ぶれが固定化する傾向にあります。つまり、4年生の時点でトップレベルにいる子どもたちは、そのままずっとその位置をキープするのが実情であり、他の子どもが努力でのし上がるのは困難なのです。はっきりと申し上げれば、大手の塾に通うメリットは、この「最難関校」「難関校」向けの対策講義を受けることにあり、その意味では、下位クラスに在籍しながら通い続けるのは好ましくありません。それくらいなら、中堅校の対策に強い塾に転校した方が良いのです。

この考え方は、決して独り善がりのものではありません。大手の塾の教材、カリキュラムは、難関校以上のレベルを重視した構成になっています。そうした事実、現実を知ると、大手だからといって、自分の子どもに合っているとは限らないことが分かるはずです。どうしても難関校のレベルに子どもが付いていけなければ、途中で転塾する勇気を持ってください。転塾は保護者にとっても子どもにとってもかなり精神力が必要になりますから、出来ることなら最初から最適な塾を選択すべきでしょう。そのためには、難関校や最難関校という夢を見ず、先ずは現在の子どもの成績を客観的に分析してから、塾を選択するようにしましょう。

客観的な分析方法は、実は幾らでもあります。例えば、無料模試なるものがありますから、是非受験してください。また、入塾テストを受けるのも有効です。入塾テストの受験は、単に学力を知ることが目的ではありません。受験するだけで、塾の雰囲気、子どもとの相性まで分かるからです。さらに、塾の理念をリサーチするのもお勧めです。塾の理念が保護者にとって共感できるものであれば、子どもにとっても相性の良い塾となるはずです。

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